未経験からエンジニア転職を考えている第二新卒や20代前後の人は、前職の経験をどう伝えればよいか迷うことがあります。
転職エージェントへ相談したくても、「何を話せばいいのか分からない」と手が止まる人もいると思います。
職務経歴書が完成していない。ポートフォリオに自信がない。希望する仕事もまだ曖昧。準備が足りないまま相談してよいのか、不安になる人もいると思います。
ただ、面談前に完成した答えを用意する必要はありません。職歴、学習、制作物、希望条件、避けたい条件を箇条書きにしておくだけでも、自分の状況を説明しやすくなります。
相談前にメモしたい5つの材料と質問例、相談先を比べるときの見方を順番に整理します。
まず確認したいこと|相談前に完璧な答えは必要ない
転職エージェントとの面談は、自分の経歴や希望を整理し、どのような求人や準備が必要かを相談する場です。
職務経歴書やポートフォリオが未完成でも、分からない点はそのまま相談して構いません。何に困っているかを言葉にできれば、書類添削や求人選びで相談したい内容も具体的になります。
一方で、何も整理せずに面談へ入ると、担当者の質問に答えるだけで話が進み、自分の希望や避けたい条件を十分に伝えられないまま求人の説明へ進むことがあります。
次のポイントを短く整理しておくと、面談で自分の状況を話しやすくなります。
- これまで何をしてきたか
- 今どこまで準備できているか
- 次の仕事で希望すること・避けたいこと
相談前にメモしておきたい5つの材料
面談用のメモは、箇条書きで十分です。すべてを細かく詰め切れていなくても構いません。
1. これまで担当した仕事と役割
会社名や肩書だけではなく、日々どのような作業を担当していたかを書きます。
- 担当した業務や作業
- チーム内での役割
- 使っていたツール
- 困ったことと対応したこと
- 人に説明したことや改善したこと
未経験分野へ転職する場合も、前職の経験がすべて無関係になるわけではありません。業務を整理した経験、Excelで作業を効率化した経験、手順を見直した経験なども、話せる材料になります。
2. 学習したことと使ったツール
学習履歴をすべて洗い出す必要はありません。直近で取り組んだ内容を中心に、今説明できる範囲だけメモします。
- 学んだ言語や技術
- 使った教材や学習サービス
- 今、自分でできること
- 今つまずいていること
- 最近手を動かした内容
教材を終えたかどうかだけでなく、今できることとつまずいていることも伝えると、次に必要な準備を相談しやすくなります。
3. 作ったものと途中で止まったもの
完成したポートフォリオがなくても、小さく作ったものや、途中で止まった理由は材料になります。
- 教材を見ながら作ったもの
- 自分で追加した機能
- Excel、VBA、GASなどで試した自動化
- エラーを調べて直した経験
- 完成できなかった理由
完成していないものを完成済みのように見せる必要はありません。どこまで自分で進め、どこで詰まったかを説明できる方が、今後の学習や応募準備を相談しやすくなります。
4. 興味がある仕事と働き方
職種名を一つに決められなくても、興味がある作業を挙げると話しやすくなります。
- 画面や機能を作る仕事に興味がある
- インフラや運用の仕事も知りたい
- 業務改善や社内システムに関わりたい
- チームで進める仕事と一人で集中する作業の割合を知りたい
- 勤務地やリモート勤務の条件を確認したい
「Web系がいい」のような広い言葉だけでなく、どの作業に興味があるかまで書くと、紹介された求人の仕事内容と比べやすくなります。
5. 避けたい条件と不安なこと
やりたいことと同じくらい、避けたい条件も大切です。
- 研修内容が分からない求人は不安
- 勤務地が頻繁に変わる働き方は慎重に見たい
- 仕事内容が開発なのか、テストやサポートなのか確認したい
- 残業や休日、固定残業代の条件を確認したい
- 職歴の短さやブランクをどう説明するか相談したい
希望条件をすべて満たす求人が見つかるとは限りません。それでも、何を優先し、何は慎重に確認したいのかが分かると、求人を選ぶときの基準になります。
職務経歴書に書く材料が少ないときの考え方
自分も転職活動を始めたとき、職務経歴書に何を書けばよいか分からず困りました。ポートフォリオと呼べるものもなく、自分を説明する材料が弱いと感じていました。
それでも、前職でExcelを使って作業を工夫したことや、学習中にVBAで小さな電卓を作ったことなど、細かく分けると話せる材料はありました。
大きな実績だけを探すのではなく、担当した作業、使ったツール、調べたこと、工夫したことを小さく分けてみてください。
職務経歴書へどう書くか迷っている人は、担当業務や学習経験を項目ごとに分けると、書ける材料を見つけやすくなります。
▶ エンジニア職務経歴書の書き方|未経験・経験浅めでも整理したいこと
面談で聞きたいことを3つの方向に分ける
質問をメモしておくと、面談で確認したいことを自分から聞けます。複数の相談先へ同じ質問をすると、回答の具体性や支援内容の違いも比べられます。
今の準備で足りないこと
- 今の学習状況で応募できる求人はあるか
- 応募前に作った方がよい制作物はあるか
- 職務経歴書で説明が足りない部分はどこか
紹介される求人の仕事内容
- 最初に担当する仕事は開発、テスト、運用、サポートのどれか
- 研修後の配属先や勤務地はどう決まるか
- 未経験者が入社後に任される業務の例を聞けるか
書類添削や面接対策の範囲
- 職務経歴書をどこまで見てもらえるか
- 応募企業ごとの面接対策があるか
- IT職の仕事内容や職種の違いを相談できるか
転職エージェントは、担当者やサービスによって得意な領域が異なります。分からない質問に対して、分からないと伝えたうえで調べてくれるかも、相談先を見る材料になります。
相談先はタイプの違う2〜3社から比べる
1社だけに相談すると、その担当者の説明が一般的なのか、そのサービス特有の提案なのかを比べにくくなります。
一方で、相談先を増やしすぎると、面談、電話、メール、求人確認が重なります。働きながら転職活動をする人ほど、連絡の管理が負担になります。
自分はエージェント系サービスを2つ使いました。個人的には、最初はタイプの違う2〜3社ほどに絞ると、比較材料を集めながら連絡も管理しやすいと感じています。
- エンジニア職の仕事内容を詳しく聞きたいならIT特化型
- 職歴の浅さやブランクが不安なら若手向け支援
- IT以外も含めて求人の幅を見たいなら総合型
IT職の仕事内容を詳しく聞きたいのか、職歴の不安を相談したいのか、IT以外も含めて求人を見たいのかによって、合う相談先は変わります。
▶ 未経験エンジニア向け転職エージェント比較|相談先の選び方
面談後は求人だけでなく説明の具体性も比べる
面談後は、紹介された求人数だけで相談先を決めない方がよいです。紹介された求人が、自分の希望や避けたい条件を踏まえて選ばれているかも確認します。
- 希望や避けたい条件を聞いたうえで求人を説明していたか
- 仕事内容や配属後の業務を具体的に説明していたか
- 分からない点を曖昧にせず、確認方法を示していたか
- 応募を急がせるだけでなく、検討する時間を持てたか
- 職務経歴書や制作物について具体的な助言があったか
自分の場合、IT特化ではない担当者からは、エンジニア転職に向けて何を準備すればよいか、具体的な助言を得にくいと感じたことがありました。
希望する職種について、仕事内容や応募前に必要な準備を具体的に説明してもらえるかも確認しましょう。
相談した結果、学習や制作をもう少し進めた方がよいと分かったら、すぐに応募せず、学習内容や制作物を整えてから改めて相談するのも一つの方法です。
▶ 未経験エンジニア転職のロードマップ|学習から応募前までの進め方
まとめ|答えを作るより、話せる材料を5つそろえる
転職エージェントとの面談前に、きれいな職務経歴書や明確なキャリアプランを完成させる必要はありません。
まずは、次の5つを箇条書きにしてみてください。
- これまで担当した仕事と役割
- 学習したことと使ったツール
- 作ったものと途中で止まったもの
- 興味がある仕事と働き方
- 避けたい条件と不安なこと
面談では、今の準備で足りないこと、求人の仕事内容、書類添削や面接対策の範囲を質問します。
最初のメモは10分ほどで書ける範囲で十分です。相談しながら不足を見つけ、求人や担当者の説明を比べられる状態を作ることから始めましょう。
