未経験からエンジニアを目指すとき、「何から勉強すればよいか」「どこまでできれば応募してよいか」で迷うことがあります。
仕事によって、必要な知識や経験は異なります。学ぶ内容を決める前に求人票を読み、気になる仕事でどんな技術を使うかを確かめます。
準備は、基礎を学び、小さなアプリなどを作るところから進めます。その後、求人で求められる経験や知識を確かめ、応募先に伝える内容を考えます。履歴書・職務経歴書を作り、応募へ進みます。
この記事では、Webアプリなどを作る開発職の準備を例に、学習から応募までの進め方と、次の段階へ移る目安を説明します。
未経験から応募までの5段階をつかむ
最初は、気になる職種の求人で「どんな仕事をするか」を見てください。Webアプリを作る仕事と、サーバーを管理・運用する仕事では、学ぶ内容も実習の方法も変わるためです。
目指す仕事の方向が見えたら、次の順で準備を進めます。
- 入門教材で基本を学び、見本のプログラムを作って動かす
- 自分で用途を決めた小さな制作物を作る
- 求人で求められる経験や知識を確かめ、応募先を考える
- 学習内容・制作経験・これまでの仕事を、履歴書や職務経歴書に書く
- 求人に応募する
すでに制作物がある人は、求人で求められる経験に対して、自分の制作で何を説明できるか考えてみてください。未経験者向けの求人でも応募条件は異なります。制作物が必要かどうかも、応募先の募集要項に合わせて判断します。
ステップ1|入門教材で基本的な書き方と操作を学ぶ

開発職に興味があっても、コードを書いた経験がなければ、どんな作業なのかは想像しにくいものです。まずは入門教材で、プログラムを作って動かす流れに触れてみます。
教材を選ぶときは、気になる求人に書かれた言語を手がかりにします。その言語を初めて学ぶ人向けに、基本の書き方から見本のプログラム作成まで説明している教材を選びましょう。
基礎学習では、if文やループなど、使う言語の基本的な書き方を学びます。教材の手順に沿って見本のプログラムを作り、説明を読みながら動きを確かめるところまで進めます。
初めてコードに触れる人は、最初に試す操作を次の記事で確認してください。
ステップ2|学んだことを使って、小さなアプリを作る

教材の見本を作って動かす練習をしたら、次は自分で用途を決めた小さなアプリに取り組んでみます。
教材では作るものと手順が用意されていますが、自分のアプリでは、必要な機能や動き方から考えます。
学んだことを自分の目的に合わせて使う経験を増やすためです。
学習記録アプリなら、学習内容を入力して保存し、一覧で見返せるものを考えます。まずは、この流れが動くところまでを目指します。
学習記録を保存する方法が分からなければ、使う言語やツールの公式ドキュメントや解説記事で保存方法を調べ、実際に試します。
学んだ文法や基本操作があやふやになったときは、教材の該当箇所を読み直します。
機能を増やす前に、応募したい求人で必要な経験や知識を確かめます。これまでの取り組みを応募先にどう伝えるか、どんな技術を学び足すかを考えるためです。
題材の選び方と、どこまで作るかの目安は、次の記事で確認してください。
ステップ3|求人で求められる経験を確認し、応募先を考える

気になる求人の応募条件を読み、自分の学習や制作の経験と比べます。応募先に伝えられることと、学び足したいことを考えるためです。
仕事内容
開発、テスト、保守運用など、入社後に担当する仕事が希望と合うか。
必須条件
企業が応募の前提として求めている経験・知識・資格など。学習経験を求めているのか、仕事で使った実務経験を求めているのか。
歓迎条件
あると望ましい経験・スキル。必須条件と分けて、今後学ぶ内容の参考にする。
勤務地や勤務時間など、働くうえで譲れない条件も求人票で確認します。希望と合わない場合は、ほかの求人を探します。
たとえば「プログラミングの学習経験」を求める求人なら、学んだ言語や作ったものを説明します。個人制作の経験は、仕事として開発した実務経験とは区別して伝えます。
応募条件として学習経験を求められている技術をまだ使っていないなら、その技術で小さな機能を作るなど、仕事内容に近い練習を考えます。歓迎条件にある技術を、すべて学んでから応募する必要はありません。
実務経験が必須の求人に対して、個人制作だけではその条件を満たしたことにはなりません。それでも強く志望する企業なら、条件が足りないことを承知したうえで、仕事を想定した学習や制作を伝えて応募を検討してよいでしょう。
その場合は、実務経験がないことを明記し、想定した利用場面、実装した機能、動作を確かめた方法を説明します。志望の強さだけでなく、仕事に向けてどんな準備をしてきたかを伝えます。
ステップ4|学習・制作・前職の経験を応募書類で伝える

応募候補が見えてきたら、その求人で求められる内容に合わせて履歴書・職務経歴書を作ります。未経験の場合も、学習や制作と、これまでの仕事から説明できることを書けます。
- 学習した言語・技術と、実際に使った内容
- 制作物の機能と、自分で担当した範囲
- 前職で担当した業務と、工夫したこと
前職がIT以外でも、経験を無理に開発業務へ言い換える必要はありません。たとえば顧客対応なら、問い合わせへの回答や、説明手順を改善した内容を具体的に書きます。
「開発経験」とだけ書くより、「個人学習で学習記録アプリを制作し、入力・保存・一覧表示を実装」と書けば、どこで何をした経験なのかが伝わります。
応募先が制作物の提出を求めている場合は、URLや使い方など、指定された情報も用意します。経験を具体的に書く方法は次の記事で確認してください。
ステップ5|応募へ進み、迷う点は相談する

必要書類と応募方法を確認して応募する
応募する求人を決めたら、指定された書類や制作物を用意し、募集要項の方法に沿って応募します。
求人票では分からない仕事の詳細は、応募先企業との面接・カジュアル面談で聞きます。たとえば「入社後は、どのような業務から担当しますか」と聞くと、希望する仕事とつながるかを検討できます。
方向や応募条件に迷うなら、準備途中でも相談する
まだ職種を選べない、学習経験で応募できるか分からない場合は、書類や制作物がそろう前でも転職エージェントへ相談できます。学習していることと希望する働き方を伝え、応募可能な求人があるか、何を準備すべきかを聞きます。
紹介された求人は、仕事内容と必須条件を読み、自分でも応募したいかを判断します。
まとめ|準備を増やす前に、次へ進めるか確かめる
学習の量を増やす前に、今できていることから次へ進めるかを確かめてみてください。
- 教材の見本を作って動かす練習をしたら、自分で用途を決めた制作に取り組む
- 制作に取り組んでいるなら、求人で求められる経験や知識を確かめ、応募先を考える
- 応募候補があるなら、必要な書類と提出物を用意する
応募先の条件を確かめながら、今の自分に必要な準備を進めていきましょう。
