未経験からエンジニアを目指そうと思っても、最初に何から始めればいいのか分からなくなることがあります。
自分も最初は、まったくの未経験で本当にやっていけるのか不安でした。エンジニアという仕事に興味はあっても、学習を続けられるのか、実務についていけるのか、転職できるほどの材料を作れるのかまでは見えていませんでした。
不安になるのは自然です。ただ、最初からポートフォリオ、求人応募、面接、入社後のことまで全部考えると、動く前に苦しくなりやすいです。
まずは基礎学習に少し触れてみて、「続けられそうか」を確かめるところから始めるのが現実的です。ただし、未経験でも簡単に転職できる、という話ではありません。
最初に見るのは、転職できるかより「基礎学習が続くか」
未経験からエンジニアを目指すとき、最初から「自分は転職できるのか」を判断しようとすると、考えることが多すぎて動きにくくなります。
学習前の段階では、何を作ればよいのか、求人で何を見られるのか、面接で何を聞かれるのかも分からないはずです。だから、まず見るべきなのは「転職できるか」ではなく、基礎学習に触れたときの自分の反応です。
たとえば、短い入門教材を少し進めたときに、次のような感覚があるかを見ます。
- コードを書いて動くのが少しでも楽しい
- 分からないところを調べるのが極端に苦痛ではない
- 小さなエラーが出ても、もう少し直してみようと思える
- 説明を読んで、少しは興味が残る
ここで強い苦痛しかない場合は、いきなり転職活動へ進むより、一度立ち止まった方がよいかもしれません。逆に、難しいけれど少し楽しい、もう少し試したいと思えるなら、次の段階へ進む材料になります。
学習サイト選びで迷いすぎなくていい
最初の学習では、どの学習サイトが一番おすすめかを細かく比較しすぎなくても大丈夫です。
Progate、paizaラーニング、ドットインストール、Udemyなど、学習サービスごとの向き不向きはあります。ただ、最初の段階では、細かい違いを調べ続けるより、まず1つ選んで短い範囲だけ手を動かしてみる方が判断しやすいです。
個人的には、最初の入口には、画面上で手を動かしながら進められるProgateのような教材がとっつきやすかったです。
この段階では、どの言語から始めるかも迷いやすいです。ただ、最初に触る言語は、正直なところ「有名だから」「学習サイトで最初に出てきたから」くらいの理由でも構いません。
変数、条件分岐、繰り返し処理など、基礎的な考え方は多くの言語で共通しています。PHP、Ruby、Python、JavaScriptなど、名前をよく見る言語なら教材も情報も見つけやすく、仕事で使われる場面もあります。
ネットで調べると「この言語が簡単」「最初はこの言語がいい」という情報がたくさん出てきます。ただ、基礎学習の段階で正解を決めきろうとしすぎると、何を選ぶかで止まりやすいです。まずは教材に沿って1つ触ってみて、手を動かす感覚を確かめるくらいで大丈夫です。
大事なのは、どのサービス・言語を選んだかより、基礎に触れたときに自分がどう感じるかです。
- 手を動かす教材を1つだけ選ぶ
- 短い範囲だけ進めてみる
- 分からなかった場所をメモする
- 完全に理解できなくても、続ける気持ちが残るか見る
最初から完璧に理解できなくても問題ありません。むしろ最初のうちは、「完全には分からないけれど、今はそういうものとして進める」くらいの割り切りも大事です。
分かるまで同じ場所に止まり続けると、学習そのものが苦しくなりやすいです。条件分岐、繰り返し処理、変数、画面に表示する流れなどが少しずつ見えてきたら、分からない部分を残したまま先へ進んでも大丈夫です。
ただ、手を動かすこと自体がずっと苦痛で、調べる気力もほとんど出ないなら、エンジニア転職を急いで決める前に別の選択肢も見た方がよいです。
続けられそうなら、教材の内容を少し変えてみる
基礎学習に触れて、条件分岐や繰り返し処理などの基本が少し見えてきたら、次は教材の内容を少しだけ変えてみます。
ここでいきなり自分だけでサービスを作ろうとすると、また手が止まりやすいです。最初は、教材で作った画面や処理を少し変えて、動きが変わるかを見るくらいで十分です。
まずは学習サイトや入門教材の中で、短いコードを書いて動きを見るくらいで十分です。画面に何かが表示される、入力した内容が少し変わる、エラーを直したら動く。そういう小さな反応を見ながら、手を動かすことに興味が残るかを確認します。
- 表示される文言を自分用に変える
- 入力欄を1つ増やしてみる
- ボタンを押したときの表示を少し変える
- 色や並びを変えて、画面の変化を確認する
- 教材にない項目を1つだけ追加してみる
この段階で見るのは、すごいものを作れるかではありません。教材の通りに動かすだけで終わらず、少し変えたときに何が起きるかを見て、分からないところを調べる感覚をつかむことです。
そこからもう少し進んで、転職用に何か形にする段階になったら、ポートフォリオの考え方を別の記事で整理しています。
▶ 未経験エンジニアのポートフォリオは何を作る?迷ったときの考え方
求人や職務経歴書は、学習後に少しずつ見る
求人や職務経歴書のことは、最初から悩みすぎなくて大丈夫です。
ただ、基礎学習に少し触れたあとなら、求人票を眺める意味はあります。応募するためではなく、どんな言葉が出てくるのかを見るためです。
- 求人にどんな技術名が出てくるか
- 未経験歓迎と書かれている求人でも、どんなことを求められていそうか
- 学習中の言葉と求人の言葉が少しでもつながるか
- 今はまだ分からない言葉は何か
最初は、求人で見た内容を全部理解できなくても大丈夫です。分からない言葉があることを確認できれば、それも次に学ぶ材料になります。
基礎学習がかなり苦痛なら、無理に進めなくていい
未経験からエンジニアを目指すなら、最初の基礎学習は避けられません。
もちろん、最初から楽しいことばかりではありません。分からない言葉も出ますし、エラーで止まることもあります。
だから、少しつまずいただけで向いていないと決める必要はありません。見るべきなのは、分からないなりにもう少し触ってみたい気持ちが残るかどうかです。
もし手を動かすこと自体がずっと苦痛で、少しも興味が残らないなら、エンジニア以外の選択肢も含めて考えた方がよいです。会社を辞めたい気持ちだけで選ぶと、転職後に別のしんどさが出る可能性があります。
逆に、難しくても少し面白い、もう少し作ってみたいと思えるなら、その感覚は次へ進む判断材料になります。
まとめ|まずは基礎学習で向き不向きの手がかりを見る
未経験からエンジニアを目指すとき、不安をすぐに消すのは難しいです。
ただ、最初からポートフォリオ、応募、面接、入社後まで全部を考える必要はありません。
まずは基礎学習に触れて、手を動かすことが極端に苦痛ではないか、分からないことを調べながら進められそうかを見てみてください。全部を理解してから次へ進む必要はなく、ある程度は「今はそういうもの」と受け止めて進む感覚も必要です。
そこで少しでも続けられそうなら、教材の内容を少し変えてみる。かなり苦痛なら、一度立ち止まって別の選択肢も見る。転職するかどうかを決めるのは、そのあとでも遅くありません。
