エンジニアとして働いていると、「自分は向いてないのかもしれない」と感じることがあります。
未経験から目指している途中でも、学習が進まなかったり、自分で作れなかったりすると、同じように不安になります。
自分も、エンジニアの仕事をする中で向いていないと感じた場面は何度もあります。特に、打ち合わせ、資料説明、設計理解、質問対応のような場面はかなり苦手でした。
ただ、「向いてない」と感じたからすぐ終わり、という話ではありません。
現役で働いている人は仕事や現場の相性を、未経験で学習中の人は教材だけでなく小さく作る経験を分けて見ていきましょう。
まず「何に向いてないと感じるのか」を分ける
エンジニアに向いてないと感じたとき、いきなり「自分には才能がない」と決める必要はありません。
苦手に感じている対象を分けると、見え方が変わります。
- コードを書くことが苦手なのか
- エラー調査が苦手なのか
- 設計を考えるのが苦手なのか
- 人に説明するのが苦手なのか
- 今の現場やチームが合っていないのか
- そもそもIT以外の仕事の方が合っているのか
この分解をしないまま「向いてない」とまとめると、続ければ慣れる部分まで捨ててしまう可能性があります。
コードや作る過程が楽しいなら、まだ判断を急がなくていい
自分の場合、エンジニアとして向いていないと感じる場面はありましたが、プログラムを書くこと自体は楽しいと感じていました。
動くものを作れたとき、エラーを直せたとき、機能が形になったときの達成感はあります。
もしコードを書くことや、何かを作ることに楽しさがあるなら、すぐに「向いてない」と決めなくてもよいと思います。
ただし、今後はAIを使って実装する場面も増えやすいです。そうなると、「自分で全部コードを書くのが楽しいか」だけでなく、作りたい機能や、どう動けばOKなのかを説明することがどれくらい負担かも見ておきたいです。
問題は、コード以外の部分や、考えていることを相手やAIに伝わる形へ整理する部分がどれくらい負担になっているかです。
説明や打ち合わせが苦手だと、年次が上がるほどしんどくなりやすい
エンジニアは、コードだけを書いていればよい仕事ではありません。
年次が上がるほど、設計資料を作る、要件を確認する、課題や解決策を説明する、質問に答える場面が増えやすいです。
自分は、ここがかなり苦手でした。人前で説明したり、その場で柔軟に答えたりすることに強い負荷を感じていました。
それでも、自分はエンジニアとして働き続け、今はフリーランスとして仕事をするところまでは来られています。もちろん、これは個人の一例で、同じように進めば誰でも同じ結果になるという話ではありません。
説明が苦手でも、エンジニアとしてまったく働けないとは限りません。ただ、キャリアを考えるうえでは大きな判断材料になります。
- 説明が苦手でも、準備すれば対応できるのか
- 資料作成が苦手でも、慣れで改善できるのか
- 打ち合わせが多い職場を避ければ続けやすいのか
- 質問にその場で答える場面がどれくらい負担なのか
- 説明前に準備時間を取れる環境なら続けやすいのか
このあたりは、向き不向きというより「どの働き方なら消耗しにくいか」の話に近いです。
設計や課題解決が苦手なら、伸ばす方向と役割を変える方向を分ける
エンジニアの仕事では、実現したい機能をどうシステム化するかを考える場面があります。
データの持ち方、処理の流れ、画面の動き、既存機能への影響などを整理する必要があります。
自分は、この理解や整理のスピードで周りとの差を感じることがありました。
ただ、設計は慣れで改善できる部分もあります。最初から全部できる人ばかりではありません。
大事なのは、「慣れれば伸びそうな苦手」なのか、「ずっと強い負荷になりそうな苦手」なのかを見分けることです。
伸ばす方向で考えるなら、設計の考え方、レビューの受け方、課題を小さく分ける練習を少しずつ増やしていく選択肢があります。
一方で、技術の深掘りだけがエンジニアの進み方ではありません。周りを見ていても、技術を極めるより、マネジメント、調整、顧客対応、チーム運営寄りに進む人は多いです。
実務では、技術一本のプレイヤーより、リーダーやマネージャーのように人や案件を動かす役割の方が、評価や報酬の上限が伸びやすい傾向もあります。
もちろん、技術はできた方がマネジメントに進んだ後も強いです。ただ、技術がめちゃくちゃ得意でないとマネジメント側へ進めない、というわけではありません。
大事なのは、技術が苦手だから終わりと考えるのではなく、伸ばす部分と、役割を変えて活かす部分を分けて考えることです。
今の現場が合っていないだけの可能性もある
エンジニアに向いてないと感じる理由が、今の現場や会社にあることもあります。
たとえば、現場のレベルが高すぎる、質問しづらい、資料や会議が多すぎる、担当領域が合っていない、というケースです。
逆に、教えてくれる人がいる環境、質問しやすい環境、作業の切り出しが明確な環境なら、同じ人でも続けやすいことがあります。
だから、向いてないと感じたときは、次の2つを分けて考えたいです。
- エンジニアという仕事自体が合っていないのか
- 今の会社、現場、役割が合っていないのか
後者なら、転職や配置変更で変わる可能性もあります。
未経験で学習中なら、小さく作ってから判断する
まだ未経験で学習中の場合は、教材だけで向き不向きを決めるのは少し早いかもしれません。
Progateや動画教材の段階では楽しくても、自分で作り始めると急に難しくなることがあります。逆に、教材は退屈でも、自分の作りたいものになると楽しくなる人もいます。
まずは、小さくてもよいので、自分で考えて作る経験を一度入れてみるのがおすすめです。
未経験から何を作るかは、こちらで整理しています。
▶ 未経験エンジニアのポートフォリオは何を作る?
まとめ: 向いてないと感じたら、苦手の正体を分ける
エンジニアに向いてないかもと思ったときは、すぐに才能の話にしなくて大丈夫です。
- コードを書くことは楽しいのか
- 説明や打ち合わせがつらいのか
- 設計や課題解決が苦手なのか
- 今の現場が合っていないのか
- 技術を伸ばすのか、マネジメントや調整寄りに役割を変えるのか
- 別のIT職種や別業界も見るのか
自分も、エンジニアに向いてないのかもしれないと何度も感じてきました。
だからこそ、「自分には無理だ」とすぐに決めつける前に、続ける工夫をするのか、環境を変えるのか、別の仕事も見るのかを分けて考えることが大事だと思っています。
